猫と暮らすための4大ポイント
猫は室内で飼育を
集合住宅で猫を飼うなら、廊下・エレベーターなどの 住人の共有スペースを汚さないためにも、室内飼育が基本です。
もし猫が家の外に出てしまったら、すぐに連れ戻し、 もし汚れていたら綺麗にしてあげましょう。
また、猫のトイレは、においが近所迷惑になるので、 ベランダやベランダに近いところに置くのはやめましょう。
猫の室内飼育は、予防できない感染症の被害や、 交通事故を防ぐためにも集合住宅に限らずオススメです。
ベランダにはフェンスを
集合住宅でよくある猫の事故に、ベランダからの転落があります。
猫は、平衡感覚にすぐれているので、体を回転させて上手に着地できる場合もありますが、3階以上からの落下は死亡してしまうケースが多いようです。
そういう事故を防ぐためにも、高い階のベランダには フェンスをはってみてはいかがでしょうか?フェンスをはることで、万が一、猫がベランダにでてしまっても、近隣の猫嫌いの住人に不快な思いをさせることもなくなります。
ただし、ベランダが避難経路になっている場合がありますので注意が必要です。
遊びや部屋の工夫が大切
猫は狩りに似た遊びが大好きです。
遊びでエネルギーを発散できるので、精神の安定効果も得られるから一挙両得です。
猫ジャラシなどの市販のオモチャを使って、獲物を狙うなどの擬似行動で満足させてあげましょう。
ただし、3頭以上の猫と遊ぶときは、騒音に気をつけて、音を吸収するマットや敷物のある部屋を選んで遊びましょう。
また、猫は高いところでくつろぐのが大好き。
棚やイス、タンスの上など段差のある場所を猫が歩いたり、くつろいだりできるように工夫してみましょう。
仲間がいると、いい緊張関係が
猫は1匹で留守番できるほど、単独行動を好む生き物ですが、決してほかの猫との接触が嫌いなわけではありません。
むしろ2〜3匹で暮らすほうが一緒に遊べる上に適度な緊張関係が生まれて精神的にはいいと言われています。
特に留守がちな家庭では、複数飼育によって猫のストレスも解消されるようです。
ただし、4匹以上になると逆効果になる可能性が大きいのでご注意ください。
また、複数飼育でも、各猫に自分だけの「場所」を与えてあげましょう。
ポイントは「高い所」と「狭い空間」。
猫には孤独になれる場所が必要なのです。
飼い方…気ままにさせずに管理はしっかり
トイレの好みに合わせて用意を
猫は決まった場所で排泄する習慣がありますので、トイレもすぐに覚えます。
トイレの数は「猫の数+1」、非常に清潔好きですので、常に綺麗にしてあげてください。
砂は猫の好みもありますので、最初は数種類の砂を買って試してみましょう。
人がよく通る廊下、他の猫のなわばり、食事の場所のそばは避けること。
食事は総合栄養食を考えて、肥満には注意!
魚や肉に偏った食事ではなく、栄養のバランスを考えることが大切です。
基本的には「総合栄養食」という表示のあるキャットフードがオススメ。
新鮮な水もお忘れなく。
猫によっては、食べる量をうまくコントロールできない場合もありますので、肥満には注意が必要です。
グルーミングは毛が飛ばないよう気をつけて
猫にとってグルーミング(毛の手入れ)はとても大切。
飼い主からグルーミングをしてもらうのも大好きです。
猫をグルーミングする際に注意したいのは、猫の毛は軽くて飛びやすいということです。
ベランダはもちろん、窓を開けてのグルーミングは絶対に行なわないよう注意しましょう。
遊び…狩りの本能を遊びで満足させる
少なくとも1日1回は猫と遊ぶ時間を持つことで、猫の体力を使い、ストレス発散にもなるので、壁や家具に傷をつけることも少なくなります。
ただ、無理に遊びを押し付けるのはかえってストレスになりますので、やめたほうがよいでしょう。
猫が誘ってくる、近づいてくるのを待ったほうが、長く楽しく遊べます。
ボールや丸めた紙で遊ぶ
ボールや丸めた紙は転がるので、飼い主が忙しいときや出かけているときも 猫が狩りに見立てて独りでも遊んでくれるので、 ストレス解消や運動不足に解消に一役買ってくれます。
段ボールであそぶ
段ボールを使って、簡単に猫が大好きなオモチャを作ることができます。
飽きたら使わなくなるので廃品を使って上手に手作りしましょう。
組み立てた段ボール箱にいくつか猫が通れるくらいの穴をあけ、中に猫が眠れるようなタオルを敷いたり、丸めた紙をヒモでつるしておくと、猫が出入りしてオモチャにします。
トラブル…本能を代替行為で満足させる
市販のつめとぎ器を用意しよう
猫のつめとぎによって家具や壁が傷つく事も多いので、市販のつめとぎ器を購入しましょう。
また、つめとぎをされては困る場所には、予防策としてあらかじめガムテープを貼っておくといいでしょう。
マーキング(尿)
猫は、そこが自分のなわばりであることを示すため、マーキング(尿)をします。
その際、いつもする場所に「棒」をさしておくと、 猫はその棒にお尻をこすりつけ、満足する場合もあります。
もし、この方法でもマーキングをやめない場合は、 去勢手術をすることでマーキングをやめる場合もあります。
引っ越し…変化によるストレスに注意
猫は環境の変化が大嫌い。
猫は環境の変化が大嫌い。
引越しするときは、 猫がストレスをうけないようにじゅうぶん気をつけましょう。
新居では、前に住んでいた人の臭いを極力取り去りましょう。
また、猫は自分のにおいがあると安心するので、 前の住まいで猫が使っていた布なども新居にもっていきましょう。
引越し当初はケージの中に入れておき、 落ち着きを見せたらケージから出しましょう。
トイレで排便ができれば、猫がリラックスできた証拠です。